ハッピーミーク

• 骨折の治療を終えて以降はダートに専念。年が明けた2023/1/21の未勝利戦へ出走し9着。
• 続けて3/11の未勝利戦へ出走を狙ったが抽選除外。因みにこの日はリトルココンのデビュー戦も開催されていた。（ミークは中山、ココンは中京と別の会場ではあったのだが）
  • 結果的には3歳夏までに合計4走したが掲示板圏内には一度も入れず、地方・川崎に移籍しての初戦は10頭立て3着。
    そのまま3歳未勝利戦に挑むことはなかったためJRA登録抹消となったが、公営愛知の角田輝也厩舎へ移籍して名古屋けいばで再起を図ることに。
• 名古屋へ移籍後は新たなパートナーとして岡部誠騎手が鞍上となり、新天地での再スタートを切った。岡部騎手は名古屋競馬騎手リーディングを連続6年含む9回獲得している名古屋競馬のエース格とも言える騎手である。
  • 初戦として「祝・的場文男騎手本日デビュー50周年記念」に出走。初戦のダート1500mで6戦目にして初勝利。
    その後は年末までに名古屋のCクラス戦*1にて5戦4勝という怒涛の快進撃。3歳までで地方3勝を果たした事で中央出戻りも可能になったが、引き続き名古屋でBクラス戦へ昇格する事に。
    • 真面目な話をすると、中央は牝馬ダート路線で有力なレースが少なく、Cクラス突破直後というレベルでは実力どうこう以前に賞金不足で抽選除外の憂き目に遭う事の方が多い。
      いずれ中央に戻る事を考えてるとしても交流重賞などで中央馬相手に勝ち負け出来るという実績作りと、門前払いにならないだけの収得賞金を積み上げたほうが確実なのである。

• 翌年2024年元日のBクラス戦では鞍上がNARグランプリ優秀女性騎手賞を3度受賞している木之前葵騎手に。主戦である岡部騎手が同レースではブルーゴールドに乗る先約があったことによる乗り換えだったが、馬主である山口氏からも「葵トレーナー、ではなく木之前葵騎手にお願いしてもらっています」とコメントを残した。名前ネタは狙ったのか偶然なのかは不明。でも少なからずコレ狙ってたから名古屋に移籍したんだろうなあ…。
  レース自体はそのブルーゴールドと共に番手から進出しての先頭争いとなったが、これまで外から捲る事が比較的多かったミークをブルーゴールドが内ラチに封じ込めるように立ち回った。自分のペースを維持できなかったためか最終直線でスタミナが尽きて一気に突き放されて4馬身差の敗北。ミークの特徴を最も知る岡部騎手の戦術が刺さる展開であったが、それでも他の馬の追撃はしっかり振り切った2着でゴールという好走。鞍上は単なる名前ネタだけで選んだわけではない事をしっかり証明した。
• その二週間後の1/16、船橋でウマ娘コラボイベントが行われている裏で出走。鞍上は岡部騎手に戻った。
  ウマ娘コラボどうこうを抜きに快進撃を続けてきたミーク&岡部コンビの人気は凄まじく、単勝1.1倍(確定前は1.0倍だったタイミングもあった)という圧倒的なオッズに応える形で通算5勝目を挙げている。
• その次は1/24に笠松競馬場で開催されるレースへ遠征を予定、オグリキャップの聖地としてウマ娘コラボも行われている場所なだけに注目されたが、1/21に出走回避が発表。流石に連闘しながらの遠征は厳しかったか。
• しばらく休養に宛てた上で2/12のぎょしゃ座特別でもフェルクアーサーと並走する形で番手に控え、第3コーナーからコーナーを外からぶん回す形で一気に突き放して勝利して、とうとうAクラス昇格を果たした。
• Aクラスと併せて重賞もいける、と判断されたのか、当初は3/5開催のブルーリボンマイルへ補欠登録、同時にチェリーブロッサム特別にも登録して意気込み十分…だったのだがこの時は遠征見送り。
  • ウマ娘は中央競馬中心なので見られない表記だが、地方競馬では国際グレード表記にはない独自の重賞グレード表記がされており、名古屋では独自の重賞グレードとしてSP1～SP3が存在する。
• 3/14にSP1重賞、若草賞土古記念へ出走。ただし岡部騎手が大井競馬から参戦のジュランビルに騎乗するため、ミークは管理する角田輝也厩舎に所属する若手の細川智史騎手が騎乗。
  南関東や高知から参戦の猛者相手だらけということもあり単勝6番人気であり実際のレースも普段と違って中段に揉まれ気味に。勝利こそならなかったものの、上がり3ハロン3位の末脚を見せて5着、格上だらけのレースながら掲示板入りを果たした。
• 3/28には初のAクラス戦である萌芽特別に出走。雨で水たまりだらけの不良馬場での開催となったこのレース、先頭に立ったエスエムドンの横に番手でピッタリ張り付くように追跡、残り400mから先頭に立ってそのままゴール。初のAクラス戦でも勝利を挙げた。
  • この結果を受けて馬主である山口氏は「中央よりも名古屋競馬の地方重賞を目指したい」「重賞3賞してお母さんになった時に太字表記になる事を目指したい(その前にまずは地方重賞勝利)」と今後のミークのキャリアプランを示した。
    • 太文字表記とはブラックタイプと呼ばれ、簡単に言えば重賞などで実績を残すと繁殖入りした際に成績に応じて太い文字で名前が書かれるようになる、というシステム。
      つまり名簿において馬名が太い文字の馬ほど、そして血統表に太字の馬が多ければ多いほど実績がある有力な馬だと一目でわかるので、繁殖入りを進めるにあたって太字表記になれば有利になるという事である。
• 4/1のレースに出走登録していたようだが取りやめ。流石に4日後の連投はやめた模様。
• その後は4/11のAクラス戦「浅蜊特別」、4/18の浦和S3「しらさぎ賞」、そして補欠だが4/21の佐賀競馬場開催の地方交流重賞「佐賀ヴィーナスカップ」へ出走登録、と遠征や重賞への意気込みが伺えた。
  が、その後全て出走回避してしばらく音沙汰がなくなって上半期のレース出走は行わなかった。
  後に山口オーナーより蹄を悪くして休養に入っていたとポストされた。

• 9/5開催予定の重賞「秋桜賞」に出走登録。
  調子に乗れてる次こそは重賞勝利を…と思いきや、金沢からハクサンアマゾネス、大井からキャリックリアードとグレースルビー、高知からアンティキティラといった地方各地の女傑が集結。ミークは5番人気に推されるもレース本番では若草賞を想起させる中段に揉まれるような形に。最終コーナーで内をついて進路を確保して先頭集団にくらいつきにかかるも、最終直線で伸びきれず7着。なんとか前に出ようと仕掛けるなど奮闘はしたが、地方の上澄みの強さを思い知らされると共に、終盤の追い上げと息切れぶりからレベルとなると1700mは長すぎたか、とも取れる結果となった。
  • ちなみに前走で負かしたイストロスはその直後のAクラス戦「疾走特別」で勝利を挙げ、前走とは対照的な結果となった。
• 9/19のA1bクラス「朱文金特別」では同厩舎の古豪インペリシャブルと倍率3.1倍タイの1番人気という激しいオッズ争いを見せた。実レースでは前め先行で控えたミークが外からぶん回す一方でインペリシャブルがインコースを潜り込み。最終直線で一気に突き放されて8馬身差の2着。外ぶん回しの消耗を考えれば名古屋Aクラス帯で勝ち負けできる有力馬である事は示せただろう。が、同時に地方重賞勝利馬の強さを平場でも見せつけられる決着となった。
• 10/4のA1b「コメット特別」、920mのスプリント戦に出走していたが出走回避。マイル区分を主戦場としているミークが久々のスプリント、しかも中央時代では経験できなかった1000m未満の挑戦だったが、岡部騎手が同レースに出走するノラに騎乗する事になった事などが絡んだか。
• 10/21にA2「ダリア特別」に出走し4着。終始2番手につき先頭のゴールドスノーと争っていたが、最後の最後で後方から飛んできたゼントユウイとブルーリヴァーサルにゴールドスノーとほぼ横一線の接戦だったがあと一歩で馬券圏内から外れる形に。
• 10/30はA3特別「鮑特別」に出走。月初に回避した920mのスーパースプリント戦に改めて挑戦となったが、勢いよく飛び出してハナを切り、そのまま独走逃げ切りに成功。マイルだけでなくスプリント戦でも結果を出した。
• 11/7のOP戦「東海クラウン」に出走準備していたが回避。連投続きに加えて岡部騎手を主戦とする馬が別に居て騎乗確保できなかったためか。
• 11/17の東海・北陸交流重賞「徽軫賞」に出走、金沢競馬場への遠征となり3着。先頭を走るレイジーウォリアーにピッタリ張り付き続けたが最終直線で振り切られ、3番手に控えてたショウガフクキタルに抜かれる。が、馬券に絡む結果は出せた。
• 12/6にOP戦「タンザナイトオープン」へ出走し勝利、ついに10勝を達成した。2回目のスーパースプリント戦だが内枠から勢いよくスタートしてアルバミノルとの先頭争いを制して最終直線で突き放しにかかった。最後、後方からフォルツァエフとアイスマンが末脚で迫ってきたがフォルツァエフをクビ差に抑えての逃げ切り勝ち。上がり3Fのタイムが初めて36秒台になるという成長も見せている。

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